「冷凍だからこそおいしい」冷凍パン／株式会社スタイルブレッド |

現在、51種類のパンでハラール認証を取得している株式会社スタイルブレッドは、焼きたてを急速冷凍することで、鮮度をキープしたおいしいパンを製造しています。製品の特徴や今後の展望について、代表取締役の田中知氏にうかがいました。

弊社は、ホテルやレストランなどの外食産業や個人向けに高品質な冷凍パンを製造・販売しています。群馬県桐生市で町のパン屋として親しまれていた「田中製パン所」が2006年に冷凍パン事業を開始しました。2018年には、コンシューマー向けの新ブランド「Pan&（パンド）」を立ち上げ、小売店や公式オンラインサイトで販売しています。
冷凍パンとの出会いは、研修でアメリカを訪れた時でした。「おいしいパンを冷凍するとおいしい」という事実に衝撃を受け、修行を終えて帰国するなり、国産小麦を使用した冷凍パン開発に取り組んだのです。

以前の私がそうであったように、「冷凍したパンはおいしくない」と思われている方も多いかもしれません。
しかし、どんなにおいしいパンでも、時間が経つにつれて水分が蒸発し、でんぷんが劣化していきます。焼きたてを瞬間冷凍することで、最もおいしい状態をキープすることができるのです。

パンを冷凍することで得られるメリットは、何よりもおいしさ。国産小麦や自家製天然酵母など厳選した材料のみを使い、低温長時間熟成製法で作られた弊社の冷凍パンは、余計な添加物を使用しておらず、いつでも最高の状態でお召し上がりいただけます。
その品質が評価され、ミシュランの星付きホテル・レストランを含め、全国3,500社以上で採用いただいています。

弊社は、2018年にハラール認証を取得しました。訪日外国人の増加に伴い、お取り引き先である宿泊・飲食店にムスリムのお客様が訪れる機会も増えていました。そこで、ムスリムのお客様へのおもてなしとして、ハラールパンの開発が急務であると考えたのです。
ハラール認証についてご存じないメーカーも多かったため、全ての原料についてハラール性を示す品質証明書などを揃えるまでに2年を費やしました。
インバウンド復活に伴い、国内ハラール需要は飛躍的に増えていくでしょう。