ムスリム対応の忍者体験を提供するハイ・パートナーズ株式会社
大阪で、外国人観光客に人気の忍者・侍ショーや忍者体験のグループ「忍者堂」を運営するハイ・パートナーズ株式会社の代表取締役 辻村博志氏にお話を伺いました。
日本といえば「忍者」というイメージを持つ外国人観光客が多く、競合業者も多い中で同社はどのような特色を打ち出しているのでしょうか?
まずは、立地面での優位性が挙げられます。
忍者堂の体験が行なわれる店舗は、JR・南海電鉄の「新今宮駅」や大阪市営地下鉄御堂筋線・堺筋線の「動物園前駅」から徒歩1分です。この「新今宮駅」は関西国際空港から乗り換え不要、40分程度で移動でき、USJへは20分程度で移動できるという好立地。
この立地の良さを強みに、「大阪観光の1箇所として立ち寄ってもらいたい」と考えています。
さらに徒歩圏内にモスクがあることから、ムスリムが集まりやすいエリアでもあります。ムスリムにとって、海外旅行の際にモスクに立ち寄ることも重要なのです。
私は以前、NPO法人関西アジア人協会の常任理事を務めていたことがあります。アジア諸国との交流を深め、相互理解と友好親善を図ることを目的にした団体で、インドネシア総領事館とも関係を持つ機会がありました。これをきっかけにインドネシアへの関心が高まり、ムスリムとの関わり方を学び、忍者堂の運営にも活かしています。
このムスリム向けの対応もしっかり行なっている点が、他の忍者体験を行なう事業者との差別化のポイントです。
忍者体験は1回8名まで、1日4回という枠を設けて実施しています。また、別会場への出張で教育旅行や企業など団体での忍者体験も対応しています。
2022年10月の入国制限撤廃以降は外国人観光客の予約が相次ぎ、満員になる日も出て参りました。コロナ前の2019年12月と比べても2022年12月は申し込みが多かったので、業績は既にコロナ前を上回っています。背景には、円安傾向が加速したことで、日本への旅行がしやすくなったという影響もあるかもしれません。
忍者体験に参加するのは、『NARUTO -ナルト-』『鬼滅の刃』といった日本のアニメ/漫画文化を通じて忍者に対して興味を持った子どもたちとその親御さんが中心。参加者は通天閣、新世界といった周辺の観光地を格好のまま街を歩くことも可能です。
忍者体験に参加いただいているのは、香港・シンガポール・アメリカ・韓国・インド・台湾・インドネシア・マレーシアといった国や地域の人で、ムスリムも含まれます。出身国によってリアクションも多様なのが面白いところです。
忍者堂では体験教室とは別に、ホテルや商業施設へ出張しての忍者ショーや出張忍者体験も実施しています。
国内のみならず、マレーシア、ベトナム、インドネシア、UAEといった海外での忍者ショー開催も行なっており、日本文化の海外発信にも貢献できればと考えています。
2025年の万博、2030年のIR開業と、大阪はこれまで以上に海外から注目される観光地へと進化することは間違いありません。大阪観光の一角として忍者堂を発展させていきたいと考えています。
<事業者概要>
事業者名:ハイ・パートナーズ株式会社
本社所在地:大阪府大阪市西成区太子1-1-18ワカバビル4F
事業内容:和文化事業、インバウンド支援、多言語デザイン・翻訳、広告・販促デザイン、プランニング、WEBデザイン
ハイ・パートナーズ株式会社コーポレートサイト
忍者堂公式サイト
Instagram/ninjado_ninja
Facebook/忍者堂 Ninja-Do
Twitter/忍者堂 Ninja-Do
Podcast/忍者堂ラヂオ屋敷
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