ムスリムフレンドリーのラーメン店/あやむや
株式会社サファリが運営する「あやむや」は、京都烏丸と東京新御徒町でハラール鶏白湯ラーメンを提供しています。
ムスリムをターゲットに据えた経緯や、今後の展望などについてうかがいました。
弊社は、国内では関西を中心に東京、沖縄などで数十店舗の飲食店を運営しており、海外ではアメリカ・シアトルにも展開しています。
ハラール鶏白湯ラーメンを提供している「あやむや」は現在2店舗。新御徒町店は、ハラール認証を取得しており、礼拝スペースも設置しています。
烏丸店は現在仮店舗での営業としているため、ムスリムフレンドリー対応となっていますが、移転先が決定次第、改めてハラール認証を取得する予定です。
人気ナンバーワンメニューは、スパイシーしょうゆラーメン。来店者の9割以上がムスリムですので、彼らの好みにマッチした辛さに仕上げています。
もともと、弊社が初めてラーメン店を出店したのはシアトルでした。ラーメン店運営のノウハウを国内でも活かそうと、2015年、京都に鶏白湯のラーメン店「あやむや」をオープンしました。あやむ、とはインドネシア語で「鶏肉」を指しています。
シアトルとは異なり、ラーメン激戦区の日本では集客に苦戦を強いられました。
そんな中で事態を大きく変えたのは、インドネシア留学生からの「鶏肉しか使っていないですか?」という問い合わせでした。宗教上の理由でラーメンが食べられない方がいるということを、その時初めて知ったのです。
日本のラーメンは国内外で大人気ですが、具やスープに豚肉が使われていることが多く、イスラム教徒は食べたくても食べることができません。
そこで、京都観光に来たムスリムにもおいしい日本のラーメンを安心して食べていただこうと、マレーシアハラルコーポレーションのハラール認証を取得しました。鶏ガラや調味料を認証品に変更したため、元々の味に近づけることには予想以上に苦労しました。
開店当初は様々なメニューを用意していました。しかし、メニュー数の増加と共にオペレーションが複雑化。その結果、お客様をお待たせしてしまうこともありました。
現在はラーメン数種とチャーシュー丼など、品数を抑えて提供しています。
もともと店舗で仕込んでいたスープを、ハラール認証を取得した自前のセントラルキッチンからの提供に切り替えたことで、店内での作業は更にコンパクトになりました。今後の店舗展開もしやすくなっています。
現在、マレーシアやインドネシアで「あやむやを開店したい」というオファーをいただいていますので、フランチャイズでの展開も予定しています。
コロナ禍に冷凍商品のオンライン販売を行ったところ、全国の在日ムスリムから多くのご注文をいただきました。
現在、インバウンド再開に伴い実店舗の運営を最優先しているため、ネット通販は中断していますが、徐々に再開していきたいと思います。
また、より気軽に購入いただけるよう、インスタントラーメンの開発も視野にあります。
今後も、あやむやのおいしいラーメンを、様々な形でムスリムの皆様にお届けできるよう努めて参ります。
<事業者概要>
事業者名: 株式会社サファリ
本社所在地: 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目12番15号
事業内容:飲食店の運営
公式サイト: SAFARI GROUP
店舗情報:
あやむや 御徒町店
東京都台東区元浅草3-10-3 1F
あやむや 烏丸店(2023年12月に移転予定)
京都府京都市中京区新町通四条上ル東入観音堂町470 道家ビル1F
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